ちょっとそこまで

趣味の呟き

【上海生活】気がつけば上海

 

3月から上海で留学生活を始めた。

ようやく2ヶ月弱経ち、買い物や食事など生活が概ね慣れてきた。

一方で言葉は全然進歩がなく、授業についていくのも必死だし、話すのも聞くのも全く不自由している。

 


ただ、語学をちゃんと勉強することは仕事を辞めてまでしたかったことなので、先生の話を聞くのは本当に面白くて楽しい。

周りも遊び盛りの若者が多いので、私は特に真面目に見えるらしく、先生も積極的に教えてくれるのがありがたい。

自分もモチベーションがあるから外国暮らしを楽しめている気がする。

 


授業も面白いが、こっちで出会った友人も結構刺激的だ。

日本人の留学生の中には案外私と同年代の人もいて、仕事や家庭環境など似た境遇の女性とすぐに仲良くなった。

社会人の時に出会っていたら間違いなく毎日一緒に飲みに行ったであろう人と今ここで出会ったことで、より自由な上海生活は毎日彼女のおかげで全然飽きない。

今日習った文法の話とか先生の授業展開の狙いとか、真面目に談義できるのが楽しいし、彼女も私もビール党なのでしょっちゅう飲んでいる。

こんな風に共通の話題を懇々と語れる、気の置けない友人ができるなんて思いもよらなかったので、本当に神様からの贈り物だと思っている。

 

 

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友人と一緒に飲んだ中国のクラフトビール。可愛い美味しい。

 


クラスはほとんどが韓国の若者で日本人は私1人だけど、韓国系アメリカ人の年配の女性がなにかと気にかけてくれる。

彼女はもう仕事を引退していてセカンドライフで留学に来ている。

厳格な雰囲気で私もよく「それは文法が違う」とかズバッと間違いを指摘されるが、一緒に植物園を散歩したり、休み時間に話したり、可愛がってもらっている。

私が仕事を辞めてることも特に何も言わないのでどうやら寛容らしい。(最近他人の人格を推し量る指標がこの仕事辞めた問題への態度になっている)

 


彼女に始めて出会った時、こんなに生涯学習に突き進んでいる人がやはり存在した!と感動した。

というか、こういう人たちは勉強のために行動的になることを一切否定しない。

私は未だに身内から「語学なんて仕事しながら勉強出来るのに」と言われたことを根に持っているが(笑)、留学に来ている人は仕事しながらか仕事辞めてかなんて関係なく勉強意欲があることを素直に評価してくれる。

基本的に彼女や欧米系の人たちは将来に関してポジティブな意見を言ってくれるが、今を頑張れば次のチャンスが見えるかもしれないがその逆はないという発想のようなので、怠けている学生には結構シビアだ。

こういう考え方にもっと日本で接することができたらなあと少し思う。

まあ仕事のことについてはおいおい考えるので、今はネガティブな意見は右から左へ聞き流している。

 

 

 

留学生の大部分は若い韓国人で彼らはすでにコミュニティができているため、私のような年配組や東南アジア、欧米系の少数派の学生は比較的つるみやすい。

私も日頃はインドネシア人の女の子とご飯を食べているし、ときどきオーストラリアのヤングガールと遊びに行ったりする。

彼女たちと話すときは英語か中国語しか使えないので、いかにも留学生っぽい絵面ができる。

みんな中国語を使いこなせなくて、英語と中国語がごちゃまぜになった言語になってしまうが、それが最大の共通言語になっている。

間違いと分かっていてもその間違いが面白いので、もう意識的に間違える遊びも誕生してしまったので毎日言葉遊びしてはしゃいでいる。

でも彼女たちは本当に日に日に話せるようになっていて、漢字が読めない分耳と口が相当鍛えられている。

あんま冗談ばっかり言ってないで見習わないとなと背筋が伸びる。

 

 

 

他掃除のおばちゃん、食堂のおばちゃんなど、顔馴染みの人は他にもいるが本当に上海訛りの言葉を話すので私の語学力ではまだそこまで関係が築けていない。

そういうもっと話せたら仲良くなりたい人はたくさんいる。

仕事していたときは誰とも話したくないとすら思うこともあったが、環境が変わると心境も変わる。

そして自分なりに前向きに頑張ることを暖かく応援してくれる人は結構いる。

それだけでも来てよかったなあと染み染み感じていて、なんだか本当に日本にいた時の自分は心底疲れていたんだなと少し哀れになる。

 


私は結構、この国が好きですよ。