南征北战 NZBZ【6415】
何年か更新が開いてしまったが、日本に帰国してちょっと無職して再就職して、今度は北京で仕事をすることになった。
前回上海にいた時、必死で中華CDを買い集めていたがコロナでそんな趣味も中断してしまった。
が、今はまた大陸にいる。しかも北京にはこのご時世でも「CDショップ」が現存していた。
ということで最近にわかに中華CDを漁っているので、気になった音楽をメモしていくことにした。
▪️南征北战 NZBZ【6415】
ショートムービーで何気なく見た「低調組合」という男女ボーカルユニットがカバーしていた「我的天空」という曲が印象的だったので、原曲を探したらこの「南征北战NZBZ」というグループに行き着いた。
男性3人からなるグループで、みんな中国人だがそれぞれ異なる少数民族で外見もそれぞれ異なる。
しかしぱっと見黒人の尼成くんはプロフ紹介に「特徴:黒い」とか先手打って書いているので、見た目の話はまあどうでもいいんです。
【6415】というアルバムを買って聴いてみた。
自分の少ない日本の音楽シーンの知識で言うと、オレンジレンジ、湘南乃風、GReeeeNのようなラップの入ったポップス。
「萨瓦迪卡」(サワディカー)、「我的天空」(この空)、「骄傲的少年」(うぬぼれ少年)あたりが映画などとタイアップしたヒット曲。
フツーにかっこいいし、エモいし、耳に残るメロディでいいじゃない。
自分は昭和の人間なのでオレンジレンジくらいが世代で、GReeeeNはちょっと若いが、こういうポップスって分かりやすく楽しめてなんだかんだ好き。
人間疲れてポストロックとかインストとかメッセージ性のない無機質な音楽が心地良くなるけど、脳が生きてる時はこういうメッセージしかないエモに溢れた音楽も胸に響く。
在无尽的黑夜 所有都快要毁灭 果てしない夜闇に全てが消えていく
至少我还有梦 也为您而感动 少なくともまだ夢がある、君に心を動かされている
原来黎明的起点 就在我的心里面 夜明けのスタート地点はこの胸の中にある
只要我还有梦 就会看到彩虹 夢さえあればきっと虹が見える
在我的天空 この空に
(我的天空)
超捻じ曲がった偏見だが、こういう辛さや悲しみから立ち上がる系の極めて爽やかなR&B入ってる曲は、日本でも中国でも少なからずワイスピの「See you again」にイメージのオリジンがある気がする。
そんで世界観としてはワイスピだけでなくONE PIECEやNARUTOとか努力友情勝利の日本の漫画も影響してる気がする。
中国の人ワイスピ大好きだし、かなりの人がONE PIECEとかジャンプ漫画大好きだし。
(※NZBZがワイスピやワンピ好きかは不明だし、普通に根拠ないただの感想です)
人間生きてるだけで必ず何かを失うものだけど、その供養と、立ち止まらず歩き続ける決意を同時にするぞという、あの「夜明け」の世界観って何故か突き詰めるとワイスピなんよな。
それはさておき中国の人もこの曲を夕暮れの車やバスの中で聴いて自分を励ましてると思う。
明日も頑張ろうって。
余談だが「低調組合」はエミネムリスペクトの高速ラップ男と、ソウルフルなボーカル女のユニットだった。
もうすでに解散していてもうこのペアでの音楽は聴けない。
CD出してないからネットに残った音源の配信を聞くだけなので寂しい。
好きなアーティストはやっぱり、オフラインでCD擦り切れるまでリピートしたい。
二人ともすげーかっこいいんよね。
このマッシュアップ版カバーが大好きです。