【中国東西旅行】旅の準備
8月下旬から9月中旬までの3週間ちょっと、中国の東西をぐるっと回る旅行に出ていました。
上海を出発点に、南京、武漢、成都、蘭州、武威、張掖、敦煌、西安、延安、北京、天津、青島と行ってまた上海に戻るルートです。
高速鉄道か鈍行列車、バス、飛行機などを乗り継いで、リュックを背負いながら転々と各都市を訪ね歩いて行きました。
リュックは約15キロ、毎日平均10キロ前後歩き、帰宅後は3キロほど痩せた健康的な旅です。
▼ルート選定と準備
諸事情で日数が最大25日までしか取れなかったので、そこで行きたい場所を行けるだけ詰め込むことにしました。
まず敦煌には絶対に行きたかったので、敦煌周辺のシルクロードの旅で1週間は確保して、その他南京、成都、延安も行ってみたい土地候補として入れることに。
自然と大陸を敦煌でUターンするルートになりました。(以下概略)
(地図お借りしました。http://www.arachina.com)
- 南京…南京大虐殺記念館
- 武漢…辛亥革命博物館
- 成都…趙雷の歌「成都」に出てくる「小酒館」(聖地巡礼)
- 蘭州〜敦煌…シルクロードの旅(feat.井上靖『敦煌』)
- 西安…兵馬俑
- 延安…革命聖地巡礼
- 北京…趙雷の歌「鼓楼」に出てくる「鼓楼」(聖地巡礼)
- 天津…学生のとき1ヶ月滞在した南開大学再訪
- 青島…浴びるほどビールを飲みたい
趙雷とは私がこの2年間、毎日欠かさず聴き続けてきた中国のロックミュージシャンです。
私の中国語レベルがアレすぎて未だに歌詞の半分も理解していませんが、彼の音楽にはまってから好き嫌いを超えた生活習慣の一つとして聞いていました。
彼の歌にはいくつか実在する場所が出てくるので、聖地巡礼することに。
その他はかつて大学や院で勉強した中国近現代史と仏教美術ゆかりの地を選んでいます。
7月に学期が終わるといそいそルートを考え始め、同月末から8月中旬まで切符やホテルを手配。
中国の鉄道は座席が全て予約制(売れ残ってれば当日も買えます)なので、最初の一週間分はガガッと押さえて予め最寄駅で発券してもらいました。
ホテルも外国人が泊まれるホテルかどうか確認しないと追い出されることがあるので、地球の歩き方のリストやネット情報などをにらめっこしながら予約。
バックパッカーの旅ですが、最も恐れているのは宿無しで路頭に迷うことなので安全そうなホテルであればあまりケチらず予約しました。
ネットで予約する際、「内宾」(中国人対象)「外宾」(外国人対象)などの表記を目印に泊まれる部屋を探していきます。
内宾対象の部屋をうっかり予約してしまうとチェックインしたときに断わられる可能性があります。
この点ユースホステルはまず安全、「宜必思酒店」「锦江酒店」などの有名ビジホも安パイ、あとは各ご当地の老舗ホテルなどです。
だいたい一泊300元(5000円程度)までを目安にしてましたが、ユースホステルやビジホは100元代でもたくさんありました。
武威や延安などやや田舎町だと老舗ホテルくらいしか選択肢がなく、大都市北京はユースホステルですら値段が高め、など色々ご当地事情があります。
個人的に夜ゆっくり快適に寝られないと悲しくなって旅程に差し支えそうだったので、あくまで「ケチらず安全最優先」をモットーにしてました。
というか、バイクでキャンツーに行く時なんかもそうですが、私の旅の基本は「生きて帰ること」です。
中国人でもあんまりしてる人がいない女の一人旅なので、宿泊や移動含め、危険そうなことは金を払ってでも避けたい、という一心で旅程を組みました。
さらに同時並行で買い物もしておきます。
7月はタオバオで旅行用ハンガーや洗濯バサミなどのグッズを買いあさり、 8月は日本に一時帰国したついでに、100均や無印、アウトドア用品店等々で石鹸や衛生用品、携帯用品など細々したものを購入。
こういう準備期間が一番ウキウキします。
実家で私が旅の準備をしてる横で、父親もちょうど海外登山に行く準備をしており、お互い栄養補給食(行動食)を交換。
こういう親子の触れ合いもいいなあと思いながら上海に戻りました。
▼旅の持ち物
15キロのリュックの中身ですが、だいたいこんな感じです。
リュックはMYSTERY RANCHの容量33Lのバックパックです。
▽基本
▽生活道具
- ハンガー、洗濯バサミ
- うたまろ石鹸
- 体用石鹸、洗顔用紙石鹸(よーじや)
- 歯ブラシ、爪切り
- 化粧品、スキンケア類
- コンタクト、メガネ
- ポケットティッシュ、ウエットティッシュ
- 生理用品
- マスク、風邪薬など常備薬
▽貴重品類
だいたいこんな感じです。
貴重品類、特に電子機器とバッテリー類が5キロくらいあって重たい。
カッパとか一度も使わなかったものもありますが、基本的に必要最小限かつ全員スタメンのラインナップです。
中でも思いの外重宝したのはうたまろ石鹸(笑)
中華料理を食べると赤い油の油染みが無数にできるので、一瞬で赤い染みをなかったことにしてくれるうたまろ石鹸、持ってて良かったです。
あとはやはりモンベルなどのアウトドア用品、買い揃えていて正解でした。
衣類もアウトドア用だと動きやすいし乾くのが早いので洗濯しやすい。
折りたたみリュックやサコッシュもバッグインバッグ感覚で使えるし便利です。
この辺はキャンツーや登山の際にコツコツ買い揃えていたので楽でした。
で、上海で3日ほど呼吸を整え、まずは南京に向け出発しました。